田舎で農業をしているからこそ言おう。農業だけで生きることなんてないから色々やろう!

ども!人生を耕すクレイジー・ファーマーこと、うめちゃん(@crfmuc0nd)です!

 

先日、農業に興味がある人に向けて「農業を始める前に考えたいこと」をテーマに記事を書きました。

農業を始めたい!の、その前に。考えるべき5つのこと。

そもそもやりたいことは「農業」なのか?

という問題から始まり、農業への新たな入り口・関わり方としての「援農」について紹介しています。

 

今回お話するのは、田舎において「農業だけ」で生計を立てる必要があるのか?ということ。

平成も終わろうというこの時代に、田舎でやれることはたくさんあるはずです。

田舎でできることは農業だけじゃない!

田舎でくらす=農業っていうイメージが、さすがにもう古いということはわかりますよね?

もちろん、農業は田舎というフィールドを活用する仕事ですから、選択肢としては大いにあります。

しかし、田舎というフィードを活用する仕事はまだまだたくさんあります。

例えば、

猟師

漁師

シェアハウス運営

民宿経営

NPO運営

ブロガー

デザイナー

ライター

など。

ブロガー、ライター、デザイナーに関しては、田舎というフィールドを直接的に活かしてるわけではありません。

しかし、どこでも仕事ができるので、生活費が安上がりな田舎に住むことで少なからずアドバンテージを得ることはできますよね。

今あげたもの以外にも、田舎でできる仕事は山ほどあります。

挙げればキリがないくらいです。

最初から農業だけで稼ぐのは難しい。

農業だけで稼ぐのは簡単じゃない!

こんなこと、農家の僕が言うのも気が引けますが、農業で稼ぐのって簡単じゃないんですよね。

もちろん、簡単に稼げる仕事なんてそうあるもんじゃないですけど笑

「農業を始める前に考えたいこと」の記事を読んでくれた人はわかると思います。

農業を始めたい!の、その前に。考えるべき5つのこと。

なんていうか、稼ぐためにクリアしなければならないハードルが多いように感じています。

特に立ち上げの数年は、大規模な耕作を行うのはリスクがあります。

自分で管理できる範囲で行うことを考えると、農業単体の売り上げはそれほど期待できないでしょう。

農業以外の収入源を作る。

例えば、春〜夏は農業をし、冬には山に入って狩猟をするのもありですね。

田舎でシェアハウスを経営する人もいます。

ブログ・ライティングで一定の収入を得るのもありでしょう。

「農業以外の収入源」を、あらかじめ準備した上で農業に手をつけるというのもひとつの考え方だと思います!

ちなみに。

僕の場合は、今のところ農業の収入だけで生計が成り立っています。

しかしそれは、新規就農の補助金も含めた計算です。

そして何より、地域ブランド「福賀すいか」という、付加価値の高い農産物を作っているから。

自売りの単価はもちろん、青果市場の単価も山口県でもっとも高いスイカです。

山口県 すいか

誰もが最初から、付加価値のついた高単価な作物に取り組めるわけではありません。

そういうものほど、地域内での利権やしがらみを気にしなくてはならない場合も多々あります。

僕は、自分が他の新規就農者の方に比べてはるかに運が良いことを自覚した上で発信しているので、その辺は勘違いしないでくださいね!

もちろん、僕も自分の現状には1ミリも満足してないので、まだまだ商品の価値を高める努力もしますし、農業以外の収入源の構築も構想しています。

稼ぎ方はひとつじゃなくていい!

そもそも、田舎での稼ぎ方を農業に限定するのも、どうなのかなあと考えています。

もっと言えば、田舎での稼ぎ方はひとつじゃなくて良いんじゃないでしょうか?

僕の知り合いでも、田舎での稼ぎ方を多様に組み合わせて生きてる人はたくさんいます。

シンプルなところで言えば、

農業×狩猟

農業×林業

シェアハウス経営×狩猟

このあたりはもう、それほど珍しくないかも。

そして近年では、

NPO運営×狩猟×デザイナー×シェアハウス運営×ブロガー×…

みたいに、いくつもの収入源を持ちながら田舎で暮らす人も出てきています。

それぞれが極太の収入パイプでなくても、組み合わせれば十分生きていけます。

1月3日の日本農業新聞にも、こんな記事が出てました。

徳島県勝浦町の石川翔さん(29)、美緒さん(31)夫妻はミカン経営を基軸に、ゲストハウス、古本店、古民家の床張り事業、養鶏、スダチ栽培と“小さななりわい”を組み合わせて生計を立てる。

一つの事業所得は小さくても、合わせれば都会で会社員をしていた頃に比べ生活水準は向上した。農地も住まいも、血縁関係のない地元農家から受け継ぎ、初期投資も抑えられた。

(中略)

移住相談などを担うふるさと回帰支援センターによると、地方移住者の中には、複数のなりわいを組み合わせるマルチワーカー(多業)に取り組む若者がここ数年、目立つという。

同センターの嵩和雄副事務局長は「多業は、リスク分散にもネットワークの広がりにもなる」とみている。

 

せっかく田舎で暮らすなら、いろんなことやったら良いと思うんです。

得意なこととか、将来的に伸ばせることなんかも、そこから見えてくるもの。

いろんなことにチャレンジして、自分だけの素敵な暮らしを作っていきましょう!