ほうれん草の初期防除!最初が肝心!

ども!ウメダ(@crfmuc0nd)です。

 

すいかのシーズンから何度か言っていますが、

農薬を一切使わなければ、美味しい作物になる

というのは全くの間違いです!!!

作物の味と、農薬の使用の有無には因果関係はありません。

むしろ、害虫を野放しにすることで、作物が美味しくなくなったり、食べられなくなったりする方が危険です。

葉物野菜は要注意!

ほうれん草、キャベツ、白菜、レタスなどなど。

葉物野菜はその名前の通り、葉っぱそのものが商品になるので、虫に喰われるとマズイですね。

薬品を使っていても被害は完全になくすことはできません。

薬を使わなかったら、虫による食害はハウス1棟なんてあっという間に広がります。

薬品でしっかり防除!

最初が肝心!

発芽したばかりのほうれん草は、針のような細い子葉が覗きます。

その後、子葉と垂直方向に本葉が出てきます。

すでに本葉の付け根から、さらなる本葉が覗き始めてますね。

基本的に、子葉の直後、最初の本葉が出揃ったら最初の防除を行います。

このタイミングで防除をしておかないと、これから成長する葉っぱを食べられてしまいますから、最初の防除が肝心です。

クレイジー・ファーマー

ある程度成長した葉っぱを食べられるのとはワケが違うんです!

背負動力噴霧器で防除!

スイカの防除はセット式の動力噴霧器を使いますが、これはかなりのハイパワーですから、ほうれん草には使いません。

今日のすいか栽培 害虫防除閲覧注意!?今日のすいか栽培「害虫〜防除編」

そんなことしたらほうれん草をなぎ倒してしまいますから。笑

通常は、背負式の動力噴霧器を使います。

タンクの大きさはそれぞれですが、20L入るものを選ぶのがベター。

薬品の希釈倍率の計算が楽です。

25Lまで入るタンクでも良いとは思いますが、満タンに水を汲むとかなり重いです。

薬品の使用には注意!

今回はカスケード乳剤を使用します。

対象となる作物とその害虫、希釈倍率、収穫までの使用期限と使用限度回数、面積あたりの散布量を厳守しましょう。

散布量が多すぎたり、倍率を間違えたりすれば薬害につながります。

確認すべきことは、全て薬品のボトルラベルに明記されているので、必ずチェックしましょう。

 

ということで、薬品5mlを20Lの水に溶かして散布します(4000倍希釈)。

 

散布の注意点

ハウスの真ん中を歩きながら薬を散布します。

中央に近い足元の列は、噴霧器の先端が近いので、しっかり薬品を当てることが出来ます。

しかし、外側の列のほうれん草は、噴霧器の先端が届かないので、どうしても薬品の当たりが悪くなってしまいます。

なにも考えずに同じように撒いていたら、外側にほとんど薬が届かないことになります。

薬品を均一に散布するには内側を手早く、外側は少し時間をかけるようにします。

 

使用後はしっかり洗浄!

防除が終わったら、タンクの中をしっかり水洗いしましょう。

そのまま放置してしまうと、タンク内にわずかに残った薬液が濃縮し、次に使う際に薬害の原因になります。

 

ホースの中も水を通して洗浄します。

タンクを洗浄した後、少し水を残して、エンジンを回してホースに水を通せばOK。

 

もう1回言うけど。

しつこいようですが、無農薬で美味しい作物が作れるわけではありません!

たとえ無農薬であっても、基本の栽培技術がなければ作物は美味しくなりません。

 

収穫してから店頭に並ぶまでには数日かかります。

万が一、虫が生きていた状態で野菜に混入していたら、その間にも葉っぱを食べ進めて行くので、

店頭に並ぶ頃には葉っぱは穴だらけ、そして虫の糞だらけになってしまいます。

薬品による防除は、作物を健全に守るために必要なことなので、農業始めたい方や始めたばかりの方は、安易に無農薬とか自然農法とかに走らないことをオススメします。

痛い目にあいますよ。