ども!
人生を耕すクレイジー・ファーマーうめちゃん(@crfmuc0nd)です。
今回は僕がなぜ農業をやるのかについてお話しします。
今回は僕のメンタル的なモチベーションではなく、
今の時代だからこそ農業をやる理由という視点で話します。
だから今回の話は、
・今、農業に興味持ってる人
・食に関心がある人
・これから農業やりたい人
・今すでに農業やってる人
のモチベーションアップにもなるのかなって思います。
これから、農業はどうなる?
これからの農業はどうなっていくのか。
僕なりに未来予測しています。
2ルートに分かたれる農業
これは以前の記事でも触れてるんですが、これからの農業は間違いなく2ルートにくっきりと分かれます。
順を追って解説します。
食糧需要に応える農業
まず1つのルートは「食糧需要」に応える農業。
これは、これまでの農業の本流だったところですね。
人間が生きる限り、食べ物は必要です。
人間が地球上に生きてる限り、その食糧を作る仕事ならひとまず食いっぱぐれない。
…と、思いますよね?
でも未来はそうでもない。
ちょっと想像してほしいんです。
消費者の視点に立った時、日々の食糧は「安いほうが嬉しい」ですよね?
お米はもちろんのこと、
人参や玉ねぎが3つ入りで1袋1000円とかで売ってたら、たまりませんよね。
生きていくのに必要な食糧となるものは、安くないとみんなが困ります。
そうすると課題は「どうやって安くするか?」なわけですが、これはもう答えがわかりますよね。
答えは「生産量を増やして単価を下げる」です。
これはすでに当たり前となっている経済の摂理で、「多ければ安い、少なければ高い」。
この摂理は今後も変わらず、安く提供し続けるためにはたくさん作るしかないってことですね。
でも、これって今のまま続けることができるんでしょうか?
日本の農業人口が減りまくってることは、わざわざ言わなくても想像できますよね?
農水省も公式に発表している通りで、農業者の人口は減る一方です。
この状況で、これからも同じように食糧をみんなに供給できるんでしょうか??
農業者の立場からすれば、
農家が減ってる
でも食糧は変わらず供給しないといけない
一人当たりの負担が増える
キツイからもう辞める
農家が減る(繰り返し…)
そう、農家が減り続ける現状を考えると、このまま食糧供給を維持するのは無理ゲーってことです。
じゃあ、どうするのか?
これももうすでに答えは出てます。
機械にやらせれば良い。
あらゆる農作業を、人間に代わって機械がこなせるように、研究・開発がずいぶん進んでいます。
トラクターや田植機の無人化も、もうすぐそこまで迫った未来のこと。
機械は怪我もしない、疲れないし、モチベーション変わらない。
初期投資とメンテナンスさえすれば、人間と違って人件費を払い続ける必要もない。
人間じゃやりきれないんで、機械がやります。
そのためのテクノロジーを整備します!
これが「食糧需要に応える農業」が導いた答え。
この農業では、現場で必要とされる人間の数が極端に減ります。
管理とか制御が主になります。
それ以外の人間ばぶっちゃけ不要になっちゃうということです。
では、もう全ての農業に人間は不要なんでしょうか?
そんなことはあり得ません。
これからの農業にはもう1つのルートがあります。
「感動需要」に応える農業
もうひとつの道は「感動需要」に応える農業。
聞きなれない言葉(というか、そんな言葉なないw)ですね。
これもズバリ解説します。
問題は、そもそもお客さんが買っているのは「食糧」だけなのか?ということ。
言い換えると、「食べるため”だけ”」に食材を買うのでしょうか?
そんなことないはず。
例えば、こんなことありませんか?
たまたま知り合いの農家さんから野菜を分けてもらった
その野菜が、まあびっくりするほど美味しい!
野菜苦手な子どもが喜んで食べてくれた!
たくさんもらっちゃって食べきれないから、知り合いにお裾分けした
知り合いも美味しい!と喜んでくれた
なんてことはない、よくありそうな流れ。
この流れをよくよく見ると、
味への感動
食卓でのコミュニケーション
感動のシェアと信頼度の増幅
こんな現象が次々に起こったことがわかりますね。
すごいのは、この現象が全て「農家さんが作った野菜」が引き金になっているということ!
何気ない営みに見えますが、農業によって「感動」が作られてることがはっきり見て取れます。
ご飯を食べて感動すれば、また美味しいご飯が食べたくなる。
その感動をお世話になってる人や仲の良い友人に教えたくなる。
そうやって消費者の中で「感動需要」は確実に高まります。
ではここで質問。
この感動、あなたは機械から買いたいですか?
無人の畑から、感動がやってくると思いますか?
そう。
感動需要に応える農業こそ、これからの時代に人間の手で取り組む道なんです。
なぜ今農業?
長くなってしまいましたが、ここで最初の質問に答えられます。
なぜ、今農業をやるのか?
食糧供給型の農業の機械化は、大型産地を軸にどんどん進んでいきます。
感動のない「食糧」がマス化すれば、それだけ「感動」の価値が反作用的に高まるんです!
「感動」を高い価値で提供できる農家は、小規模であっても確実に生き残れます。
そんな未来にコミットするには、今のうちからスタンスを確立してポジションを取っておく必要があるってことですね。
なぜ、今「援農」やるの?
さて、ここまでは僕自身が農業をやる理由ということで話してみました。
ここでもうひとつ、僕が熱を入れている「援農」についてもお話ししておきます。
https://twitter.com/crfmuc0nd/status/1215615426878590976?s=20
もちろん、自分たちの農業の仲間はほしい。
地域に人の流れを作るっていう目的もある。
でもそれだけじゃなくて。
これからの農業と援農には、今の時点で語られてる以上に相性の良いことがあるんです。
機能ではなく「人」が大事
昔と違って今はネットが発達し、有益な情報を得るのが簡単です。
みんなどんどん良い情報を仕入れて仕事に活かしていく。
そうしていくうちに、みんなある程度の機能や品質のハードルは越えるようになって。
ものづくりやサービスで競合した時、品質で他者に差をつけるのが難しくなってきました。
農作物も例外でなく、味や品質だけではうまく差別化できず、売り出していくのが困難な時代です。
じゃあ、これからみんなは何を頼りにモノやサービスを選ぶのか?
答えはズバリ、「人」ですね。
農業で言い換えると、
顔も知らないプロが作ったものより、知り合いからもらったおすそ分けが嬉しいって話です。
援農が「人検索」の輪を広げる
時代は「機能検索」から「人検索」へと変わってきました。
これは僕の言葉ではなく、すでにいろんな場所で共通認識となりつつある考え方です。
農業でいうなら、
この野菜を「誰が作ったか?」が重要になってくる。
こうなってくると、僕が見知らぬ人にスイカを売るより、
援農に来て一緒にスイカを作ってくれた人が、知り合いに「私、スイカ作ったんだ〜!」と言った方がはるかに売りやすいんです。
買う人からすれば、知り合いが美味しい野菜作ったとなれば買いたくもなる。
これが「人検索」の時代だからこそ活性化する経済の流れなんじゃないかと予想してます。
援農で田舎に来る人が増えて行けば、その人たちの分だけ「人検索」の経済圏が広がる。
援農のシステムは、今、そしてこれからの時代にすごく相性が良いんです。
まとめ
「食糧を作る農業」はテクノロジーが担う
これから人間が必要なのは「感動を作る農業」
「人検索」の時代では援農の仕組みが活躍する
今農業をやってい人。
これから農業を始めたいと思っている人。
これからどうしますか?
僕はこんな感じで未来を見据えて、今のうちから行動します!