僕らはせっせとリスクをとるんだなあ。今日のすいか「摘果編」

今日のすいか「摘果編」

作物の中には摘果が必要なものもあります。収穫する果実を絞り込んで、より充実させるためです。

僕たち、福賀のすいか生産者は「一株一果どり」で栽培しているので、この摘果作業で収穫する1玉に絞り込みます。

量産型すいかなんてワクワクしない量産型スイカなんてワクワクしないでしょうよ!

蔓は3本仕立て、一本の蔓にひとつずつ授粉したので、最初は3つのスイカがあります。2つもいで残りを大事に育てます。

鶏の卵よりちょっと大きいくらいが摘果の目安!

https://twitter.com/crfmuc0nd/status/999231980054106112

正直、この作業はしびれますねぇ〜。

なんせ、この選択が収穫するスイカの良し悪しを分けてしまいますから。

もちろん、小さなスイカの状態で1ヶ月後のスイカを予測するのですから、全て勘で選ぶわけにもいきません。

摘果の基準をご紹介します。

奇形玉

奇形すいか

授粉の際に花粉の付着が悪いと、、めしべ全体に花粉が回らず、肥大する部分としない部分が出てしまいます。

そうすると、ご覧のような有様に。当然商品にはなりませんね。もいじゃいます。

両性花

両性花

これは授粉時の雌花です。よく見ると、めしべの周りからなにやら突起物が。

これ、なんだかわかりますか?

実はこれ、おしべなんです!雌花なのに!?

雌花なのにおしべがついている花を両性花といいます。このおしべは花粉を出しません。

蔓の勢いが強すぎたり、開花の前の数日間が低温であったりなど、両性花になる原因はいくつかあります。

強烈な両性花をそのまま肥大させると…

摘果

花弁がついていた部分から裂けていきます。

ひどいものは摘果の時点ですでに小さな裂け目が見えます。すいかが大きくなるにつれて傷も大きくなってしまうので、この時点でもぎます。

玉の長さ

すいかは肥大するとき、まず縦に成長します。そして、その縦の大きさに合わせて横の大きさの成長が決まります。

つまり、縦の大きさが十分に確保できていないと、実全体が成長できないのです。

摘果の時点ですでにその傾向はみて取れますから、なるべく縦長なものを残します。

今日もせっせとリスクをとる。

https://twitter.com/crfmuc0nd/status/1004932693564375040

ちなみに、こういうのが一番迷うwww

結局迷うときって、どれを残してもいいときなんですよねー。

なのに少しでも良いものを残したいっていう欲が、答えの出ない問いを生んでしまうw

まあ、自分を納得させて1玉にしましたよ!w

 

そのほかにも、より太い蔓のスイカを選ぶようにしたり、スイカと蔓をつなぐ「なり枝」の長さをみたりと、いくつか基準はあります。

ですが、やはり経験がものをいう仕事。自分でやってみてその結果を見届けることを繰り返さないとなかなか決断力は上がりませんね。

そうやって選んだ1玉ですが、収穫までたどり着けないものが出てきます。

長雨の水分過多で割れてしまったり、獣害にあったり。

管理には最善を尽くしますが、それでも全体の1割近くがダメになります。

そんなリスクを背負ってでも、僕らは一株一果にこだわります。

どこでも食べられるスイカなんて、どこか他所のを買って食べればいい。

それじゃあ僕らのような小さな産地はすぐ巨大産地に飲み込まれるんですよ。

さあ、これからもどんどんリスクとって美味しいスイカ作っていきましょう!