ども!
自称、人生を耕すクレイジー・ファーマーこと、うめちゃん(@crfmuc0nd)です!
久々に農家っぽい記事を書くことにしました。
ここのところ、スイカにかかりっきりで新しい記事かけてなくていけませんねぇ。
たまにはちゃんと写真撮らなきゃって、カメラ引っ張り出して。
幻の「福賀すいか」、出荷までもうひと月ほど。 pic.twitter.com/8TCiRlzgFx
— うめちゃん🍉人生を耕すクレイジー🤪ファーマー (@crfmuc0nd) 2019年6月2日
5月中旬から6月。
スイカ作業が一番忙しい時期です。
はっきり言って、この時期は僕ら農家のまわりは敵だらけ。
今回は、僕ら農家を取り巻く敵について書いていきます。
うめちゃん
農家には敵がたくさん!
例えば鳥獣害。
作物を食い荒らす鳥や獣には常に気をつけなければいけません。
奴らは僕らが考えるよりもよっぽど賢い。
人間の動きを観察し、人間がいないタイミングをうまく測ってやってきます。
目を離していても安心できるような対策は必須です。
僕も、早めに防鳥ネットを張っています。
ハウスに防鳥ネット張りました。
今年はちゃんとカラスにやられる前に対策。
貴重なスイカ、今年はひと玉たりとも奴らにはやらせません。
ただでさえ勝手に割れるんだからw pic.twitter.com/IRCMdQPcHk
— うめちゃん🍉人生を耕すクレイジー🤪ファーマー (@crfmuc0nd) 2019年6月2日
去年は対応が遅れて痛い目にあいましたからね。
教訓、教訓。
ちなみに、カラスにつつかれるとこうなります。
このやるせなさ。
写真は去年の。 pic.twitter.com/kE8kV7HA4H
— うめちゃん🍉人生を耕すクレイジー🤪ファーマー (@crfmuc0nd) 2019年6月2日
例えば、害虫。
春から夏にかけては、虫も活発。
作物によって、よりつく害虫は異なります。
スイカの場合は何と言ってもダニとアブラムシ。
閲覧注意!
農家の敵です。
防除しなくては…!!#アブラムシ pic.twitter.com/1xrBltkrLd— うめちゃん🍉人生を耕すクレイジー🤪ファーマー (@crfmuc0nd) 2019年6月4日
ダニもアブラムシも、スイカの葉っぱを枯らしてしまいます。
光合成で養分を作れなくなってしまえば、スイカの玉も全く育ちません。
しかも害虫は繁殖力が恐ろしい。
ちょっと油断すると、たちまち圃場全体に広がってしまいます。
そうなる前に、薬品を使って防除をしなければ。
例えば、病気。
幸い、昨年も(現時点で)今年も、ここに写真で紹介できそうな病気は圃場から出ませんでした。
でもスイカのようなウリ科の野菜なら、うどんこ病が多いですね。
葉っぱの表面に、白い斑点が浮かんできます。
この病気も、広がっていくとやがて葉を枯らしてしまいます。
うめちゃん
でもね。
農家の「本当の敵」っていうのは、もっと別のものだと思ってます。
農家の本当の敵とは。
ここからが本題。
ズバリ言いましょう。
農家の本当の敵。
それは、作業が遅れることです。
ベストタイミングを逃さない。
農作業には適期ってやつがあります。
全ての作業をベストタイミングで行えれば、作物は順調に育ってくれます。
適期よりも遅くなってしまうと、
・後々の作業が大変になる
・作物が成長不良を起こす
・そもそも作物が作れない
なんてことになってしまいます。
スイカの栽培も、あらゆる作業に適期があります。
実際にどんな作業をしているかは、YouTubeに動画を投稿しているので、ぜひ見てほしいですね。
例えば「授粉」は、雄花の花粉の寿命が開花から数時間しかないため、タイミングを逃せばスイカが作れなくなってしまいます。
「孫とり」が遅れれば邪魔なツルがどんどん生い茂ってジャングル状態になります。
そうなればもう手をつけられません。
するべき仕事をするべきタイミングで。
これが鉄則。
タイミングが遅れれば、必ずあとでしわ寄せがきます。
その「しわ」は、最終的に作物のクオリティを大きく下げてしまうことを理解しましょう。
ベストタイミングは作物次第。
その年の気候、圃場の状態によって作物の育つはやさは変わってしまいます。
作業のベストタイミングかどうかは、その時の作物の状態を見て判断しなければいけません。
そして残念なことに、作物は待ってはくれません。
好天が続けば作物は想像を超えるはやさで成長します。
適期で作業をこなすためには、人間が作物に合わせてスピードアップするしかないんです。
もう一度言います。
僕ら農家の本当の敵は「作業が遅れること」。
これが一番怖いんです。
害虫や鳥獣害ももちろん怖いです。
でも一番怖いのは、そういったものへの対応や対策が遅れること。
作業が後手に回れば、守れたはずの作物が守れなくなることも。
作業が遅れないように栽培計画をうまく段取りして、なおかつ作業スピードを上げていくことが大切ですね。
こればっかりは経験のなかで身につけていくしかありません。
各地の農作業アルバイトや援農の取り組みを利用して、現場経験を増やしていくのもアリですね。
農業の現場で「生き方に出会いなおす」きっかけを。「援農」のもつ可能性を考える。
ここ数年は気候も変動して作物の成育の速さが読めなくなってきてるので、僕らも正直振り回され気味です。
それでも最高の品物を作るために妥協はできないので、今年もアツいアツい夏を頑張って乗り切ります!