今日のすいか栽培「孫とり編」

今日のすいか「孫とり」

せっかくブログ始めたんで、すいか農家としての日々の仕事の紹介しちゃいます。

毎日いろんな仕事してるんで、栽培行程どおりの順番で紹介できませんが悪しからず。

孫とり

今日紹介するのは「孫とり」という作業です。この呼び方が全国共通かどうかは不明ですw

https://twitter.com/crfmuc0nd/status/1002162353515872256

孫、というのは僕らが「孫蔓(まごづる)」と呼んでいる、スイカの「脇芽」のことです。

スイカは蔓が伸びていくと左右交互に葉っぱが出てきます。その葉っぱの付け根から新しい蔓が出てきます。それが「脇芽」です。

スイカは初期の苗の状態だとご覧のように数枚の葉っぱがある状態です。これを「親葉」と呼んでいます。

スイカの苗

この親葉の付け根から、最初の脇芽が生えてきます。これを「小蔓」といい、最終的にスイカを着果させる蔓です。

ちなみに、脇芽はすべての葉っぱの付け根から生えてきます。親葉の枚数が5枚なら5本、6枚なら6本の脇芽、つまり小蔓が生えてくるというわけです。

小蔓が伸びれば左右交互に生えてくる葉っぱの付け根からさらなる脇芽が生えてきます。これこそが「孫蔓」なのです。

ちょっと前置きが長くなりましたが、孫とりとはそのまんまの意味で、小蔓から生えてくる孫蔓を摘み取っていく作業です。

 

なぜそんなことするのでしょう?

まず、過剰な繁茂を防ぐためです。

脇芽はすべての葉っぱから生えてきます。当然、孫蔓を放置すれば伸びた蔓の葉っぱから「ひ孫蔓」が生えてきます。それを放置すれば「玄孫(やしゃご)蔓」が生えてきますね。

そうなるまで放置したことないんですがw、もしそうなってしまえば畑はさながらジャングルです。

蔓が幾重にも折り重なり、本来スイカ送る養分を作るべく光合成をする葉っぱを覆い隠し、潰してしまうでしょう。まずまともなスイカには収穫できません。

そして、孫蔓そのものも、放置すれば伸びようとするために養分を消費します。スイカに送るための養分が持って行かれてしますんです。

というわけで、今日もひたすら孫蔓をとりました。かがみ込んでひたすら孫とり。コツとか、技術とか、そういうの一切関係ない作業です。

もちろん慣れの度合いで作業スピードは変わりますが、ほんと誰でもできます。退屈さと腰痛との戦いを制すればこの作業は勝ったも同然ですw

スイカが美味しくなるなら僕の腰も本望というものでしょう!