https://twitter.com/crfmuc0nd/status/1002841452852867072
地方に向かって動く人々のモチベーションは本当に様々。
頻繁に耳にする「多拠点生活」も、どの拠点にどのくらい深く関わっているのかは決して一様じゃありません。
仕事の拠点と遊びの拠点を分けて動き回っている人もいれば、仕事の拠点を複数もっている人もいますよね。
かと思えば、移住先一拠点にがっつり入って、地域の一員としての暮らしをはじめる人もいるわけで。
本当に地方との関わりかたって多様になってるんですよねー。
すぐ移住・定住に期待しちゃう
受け止める地域の側は、もう少しマインドを広く柔らかくもっておかないといけないですね。
田舎は新しい人が来ると、つい期待しちゃうんですよね。若い人ならもう尚更。
慢性的に人手不足ですし、なんか「新しい人がいるだけで何かいいことありそう!」みたいなムードになって、何かとあれこれ引っ張り回そうとしちゃいますw
厄介なことに、住民側には「出がらしになるまでこき使ってやろう」みたいな邪悪な心は無いんです。
むしろ移住者が慣れない土地で孤立しないための、心からの優しさなんです。
移住者もなんとなくそれを察しちゃうから、何もかも断りづらくて、だんだん圧迫されていくんですよね。
結果、せっかく来たのに定着できないケースが繰り返され、地元民も一喜一憂を繰り返して消耗。誰も幸せになれてないですね…。
人は生きたい場所で生きていたい
どんな場所で生きて生きたいか。
人によって様々なニーズがあるのに対して、地域側は、「地域に(潜在的に)あるもの」しか提示できません。
だから、いろんな場所で生きてみたい人もたくさんいることでしょう。
人生を頑張りに来る人、休みに来る人、あるいはこれからの準備をするもいるかも。
そんないろんな人の「選択肢」くらいにはなれるはずです。
昨年、東京で行われた「みんなの移住ドラフト会議」に阿武町のスカウトチームの一員として参加して来ました。
やっぱりたまには町を飛び出すことも必要ですね。
自分のスキルを活かしていろんな場所でいろんな人と関わりながら働きたい人。
自分を必要としてくれる町にがっつり入り込んで自分にできる何かを掴みたい人。
そんな十人十色な思いを目撃しました。
これに対して、主催である「みんなの移住計画」のスタンスが「移住が全てはない」っていうのも新鮮でしたね!(みんなの移住計画→https://minnano-iju.com/)
このドラフト会議からの繋がりで阿武町には続々と新しい関わり方をひっさげたプレイヤーが出入りしています。そっちもこれから楽しみですねー!
多様な関わりかたを用意できるか
地方での暮らし方は、「時間」という枠を自由化すれば、一気に多様さを見せます。
例えば、今僕らが阿武町で取り組んでいる”援農”もそのひとつ。
地方移住を検討中の人へ。援農という新しい生き方を提案する。5〜7月にすいか栽培の忙しさはピークを迎えます。
そのピーク時期にピンポイントで人材を募集する。
働きに来た人は3ヶ月間すいか栽培のアルバイトをしながら阿武町で暮らし、8月からはまたそれぞれの場所へ。
これ、どこかまずいことありますかね?僕らは大助かりなんですけどw
3ヶ月という「時間」に対して文句がなければこういう暮らし方はありなんですよね。
田舎には秋の仕事も冬の仕事もあります。
すいかの仕事をした人がそのまま次の季節の仕事をするのもありだし、秋や冬にはまた外から期間限定で仕事をしに来る人がいても良いんです。
そういう時間のなかで阿武町での暮らしが気に入ったら、そのまま住み続けちゃえば良いんですよ。
あるいは、「また来年来ます!」とか言ってくれる人があらわれるとかなりワクワクしますよね!
要はそういう繋がり方をすんなり受け入れて、仕組みを作ることに、僕たち地域側が乗り出せるかどうかなんです。
僕も地域側の一員ですから、この辺のマインドづくり、仕組みづくりを仕掛けていきます!