お寺や神社が好きな若い人に知ってほしい!日本人にとって神様とは。

日本人にとって神様とは。

ブログって、本当になんでもネタにして書けちゃうのが素敵ですねー。

僕は一応、農家×ブロガー×田舎暮らし、という形を目指してブログ運営をするので、どうしても田舎ネタ、農業ネタに偏っていきます。

が、実は書きたいことは他にもたくさんあります。これからちょこちょこ書いて「人生の肥やし」にしていきます!

さて。

京都や奈良に限らず、各地の寺社仏閣を巡るのは老若男女問わない趣味として定着しています。

特に若い人、増えてますよね〜。素晴らしいです。

御朱印をいただくのも、寺社仏閣参拝の間口を大きく広げたと言えるでしょう。でもちょっと待ってください。

「知ってればもっとお寺や神社が面白くなる」ことがまだまだたくさんあるんです!

このブログでは、若い人が寺社仏閣巡りをさらに深く楽しめるネタをバンバン出していきたいと思ってます!

なるべく噛み砕いて書くつもりです。「…は?」では悲しいので、せめて「へぇ〜」と言ってもらえるような記事を目指しますw

”神(カミ)”って?

漢字の”神”は、祭祀をあらわす「示」と「シン」の音をあらわす「申」とが組み合わさったものです。現代では霊威あるもの全般をあらわすニュアンスが強いですが、細かくは「天空の神の類」をさします。地の神は別に”祇”の字であらわされ、天地の神々のことをひっくるめて「天神地祇」と表現します。

”神”は訓読みで「カミ」なわけですが、この語源はなんなのでしょうか?

はい。不明です!w

近世までに多くの学者が研究を重ねてきました。「かみ(上)」、「かしこみ(畏み)」、「かみ(彼霊)」、「かくりみ(隠身)」などなどたくさんの説が出るには出たのですが、どうも絞り込めず。結局江戸後期の国学者、本居宣長も『古事記伝』において「いまだ思ひ得ず(わからん!)」って匙を投げてますw

ですが、人智を超えた威力をもつ霊的存在をさす言葉として「カミ」が用いられたことはどうやら間違いないようです。

霊的存在をさす言葉

「カミ」以外にも霊的存在をさす言葉は古代から存在していました。類義語といったところでしょうか。いくつか紹介します。

タマ

古代では、世の中のありとあらゆるものには「タマ」が宿るとされてきました。動物や草木だけでなく、鉱物や言葉にも「タマ」は宿ります。

モノ

私たちが普段使っている「実体のあるもの」としての言葉ではありません。霊威ある存在を恐れ、「モノ」と呼ぶことによって名指しを避ける意味があったとされています。

オニ

これは漢字が日本人に定着したことで生まれた比較的新しい言葉です。「隠」という字の「オン」が変化し、「隠れて見えない」存在をあらわします。

これらの言葉は、対象となる霊的存在の善悪や、霊威の強さなどによってある程度使い分けられていたようです。例えば「モノ」は時代とともに怨霊的な意味合いを強め、「もののけ」の語源になっています。

この他にも、単音で霊的存在を表すものもあります。「チ(雷/イカヅ、大蛇/オロ)」、「ミ(海神/ワダツ)」、「ヒ(産霊/ムス)」などなど。

”カミ”の二面性 〜祭りの起源〜

科学の発達した現代と違い、古代の人々にとってはあらゆる現象が不可思議なものだったことでしょう。台風や地震などの自然災害はもちろん、流行り病などもメカニズムがわからない以上、当時の人々にとっては驚異でした。このような人智で測れない現象は、「霊的な何者かによる仕業」だと信じられていました。

「カミ」は、「モノ」や「オニ」も含めて、人智を超えた現象を引き起こす霊的な何かです。その中でも平穏無事であることや作物が豊作であったことなどは善の部分として捉え、台風や長い日照り、凶作などは悪の部分として恐れていました。

特に、「カミ」の霊威の悪の部分のことを祟りと呼び、人はこれを避けるために「カミ」を祀ることをはじめました。正しく祀っている限りは「カミ」の霊威によって平穏が保証され、祀ることを怠ると祟りにあうと考えたのです。これが今でも続く祭りのはじまりと言えるでしょう。

日本人にとって神とは。

古代の日本人は今以上に自然と近い形で農耕を行なっていました。作業は全て自然の水の流れや気候に委ねられており、人間はそれに合わせて生きるしかなかったのです。そんな自然の現象の行方は全て神の手に握られており、人々の祀り方次第で善にも悪にも傾くと、当時の人々は信じていました。

つまり、当時の日本人にとっては神こそが、自分たちの生活を保証する存在だったのです。

今でも全国各地で続く神社のお祭りは、本来神様を正しく祀り、自分たちの生活の平穏を祈るものなんですね。

今回はここまで。

今回ははじまりのはじまりみたいな話だったので、これだけだとまだ寺社仏閣は身近にならないかもw

果たしてこの系統の記事がどれだけ読まれるのか全くの不明ですが、書いてる僕が大変楽しいのでちょくちょく続きを書いていこうと思います!