ども!
人生を耕すクレイジー・ファーマーこと、うめちゃん(@crfmuc0nd)です!
みなさんは”旬”を意識して野菜を食べてますか?
今では多くの野菜が1年中手に入るようになっているので、あまり意識しなくなったかもしれませんね。
でも確かに、野菜によってより美味しい時期というものはあります。
今回はそんな旬のお話。
”旬”と、農家の”ジレンマ”
先日、こんなツイートが。
「豊作貧乏」から脱却するためにみんなの作っていない、旬じゃない時期に野菜や果物を作る。それが稼ぐ方程式。と、なっているのだけど、根本は価格を生産者が貧乏になる位下げてもいいってことがまかり通ってること。旬の方が美味しくて健康的で価値高いんだからちゃんと価値をつけて届ける🐤
旬というのはその作物がよりたくさん収穫できる時期でもあります。
収穫量が増える=出荷量が増える。
全国に出回る品物が増える。
そうなれば、当然価格は下がりますよね。
これは、ある年、ある地域のほうれん草の出荷量と販売単価のグラフです。
(棒グラフが出荷数量・折れ線が販売単価)
出荷量が増える月は単価が下がり、出荷が少ない月は単価が上がります。
これは市場の原理みたいなもので、農家の力ではどうすることもできません。
だから農家は、少しでも儲けるために、全国的に出荷量が少ない時期になんとか作物を作ろうとします。
ほうれん草の場合だと8月や12月ですね。
でも、収穫量が少ないのは、気候的な条件でつくるのが難しいからなわけで。
本当はたくさん収穫できる時期に、もっと高値で売れれば農家は苦労しません。
消費者から見れば”旬”の時期は野菜が安いので嬉しいですが、生産者はなかなか儲からないというジレンマがあるのです。
うめちゃん
トマトの旬は夏じゃない?
もうひとつ、旬に関する重要なことが。
みなさんは旬というのをどういう意味で捉えていますか?
1年でもっとも市場に出回る季節
1年でもっともおいしい季節
もちろん、それはこれは正しい認識だと思います。
だから旬の野菜というのは値段も安いし、みなさん美味しいと思ってスーパーで買ったりしますよね?
でも残念ながら、必ずしもそうじゃないんです。
スーパーで並ぶ野菜たちは、旬だと思った時期の野菜が必ずしも美味しいとは限らないんです。
夏野菜は”早採り”が基本
特に夏野菜、例えばトマトを例に考えます。
トマトの旬はもちろん夏。
みなさんそう思ってますよね?
でも、スーパーのトマトが一番美味しいのは夏じゃありません!
スーパーに並ぶ作物は、収穫されたらまず各地の農協に出荷されます。
その後各地域にある青果市場に集められ、量販店へと卸されていきます。
そしてやっと店頭へ。
この間、長いときには1週間ほどの時間が経っていることもあります。
だからトマト農家は、流通の間にトマトが痛まないよう、逆算して早く収穫します。
収穫の頃のトマトは、随分と青い状態のものを収穫してるんですよ。
もちろん店頭に並ぶ頃には赤みが出ていますが、収穫時にはすでに糖度が決まっているので、数日置いたところで甘みが増すわけではありません。
だからハッキリ言います。
夏にスーパーの店頭で並んでいるトマトは、そんなに美味しくありません。
仮に「1年でもっともおいしい季節」=”旬”ということにするなら、
トマトの旬は残念ながら夏ではないと言っていいでしょう。
うめちゃん
夏は特に、流通過程で作物が傷んじゃうリスクが大きいですから。
じゃあトマトの旬はいつ?
作物が美味しくなる条件は、
より完熟に近い状態で収穫することです。
簡単な話、完熟に近い状態で収穫できる季節こそが、1年でもっともおいしい季節ということになります。
だから、トマトが一番美味しいのは冬なんです。
気温が低い冬なら、流通の間に傷んでしまうリスクが少ないので、農家さんも完熟に近い状態で収穫できるというわけです。
もし、より美味しいトマトを食べたいなら、12月〜1月にスーパーで売ってあるトマトを買うのがオススメです。
でも、これでいいんでしょうか?
夏野菜と言われるものたちの旬が夏じゃない。
なんか残念ですね。
でも、これが量販店で野菜を買うということの現実です。
美味しい旬の野菜を買いたいなら。
じゃあ、旬の野菜を手に入れるにはどうすればいいんでしょう?
田舎に住めばいい!
と、言いたいところですがなかなかそうもいきませんよね。
都会に住みながら旬の野菜を手に入れるなら、農家さん自身が行なっている直売がオススメ!
僕からオススメをご紹介します!
こだわり農家が出品する「食べチョク」
まずは「野菜 通販」の検索でも上位をとる「食べチョク」。
農薬や化学肥料の不使用、または5割以上減で栽培している農家さんだけが出品するオンラインマルシェです。
野菜や果物のバリエーションも豊富。
多品目栽培をしている農家さんは、少量づつ試せるセットなども扱っています。
旬にこだわる出張八百屋「yasaicco(やさいっこ)」
とにかく”旬”にこだわるのが「yasaicco(やさいっこ)」。
今、旬の野菜をセレクトし、週にその1種類だけを届けるという仕組み。
とにかく旬にこだわっています。
扱う野菜はなかなか量販店に並ばない珍しいものが多く、個性豊かなラインナップも特徴です。
ちなみに…(おまけ)
僕らが作る「福賀すいか」も、完全な完熟収穫となってます!
ハウス栽培では暖房設備を一切使用しないので、出荷時期は7月〜8月中旬まで。
スイカをもっとも美味しく感じることが出来る時期だけ、僕らのスイカは販売されます。
栽培方法も一般的なスイカとはかなり異なっています。
興味のある方はこちらの記事をぜひご覧ください!
最高の夏には、最高のスイカが必要です。全国シェア1%以下の幻の「福賀すいか」をご賞味あれ!