どうも、クレイジー・ファーマー梅田です。
ズブの素人から農業ガチ勢になってみてつくづく思うのですが…
クレイジーファーマー
自分のクレイジーさにちょっと笑える今日この頃。
僕は実家で家庭菜園の手伝いはしていましたが、家庭菜園は農業とは言いません。全くの別物です。
今回は、農業に関してはズブの素人だった僕がどうして農家ガチ勢になれたのかを説明します。
このルートなら初心者でもいけるんじゃないかなあ。
念押しになりますが、あくまで生計を立てられるレベルでの農業を想定します。
独学なんて無理!絶対無理!
誰にも頼らずに、自分だけで試行錯誤ができるのは、
5〜10年くらいは収入が得られなくても平気なくらいの貯えがある人だけですね。
逆に言えば、独学で農業に取り組むということは、生計を立てられるようになるまでに5〜10年かかるのを覚悟しなければならないということです。
それでも構わないというのならこのルートでどうぞ。w
でもまあ悪いことは言いません。素人が変なこだわりを持ち込む前に、素直に誰かを頼りましょう。
先生が必要ですね!
僕は昨年、今の師匠のもとでバイト兼スイカ作りの修行をしました。
スイカ作りといっても寒い時期からの圃場の準備もあります。トラクターの扱い方、資材や肥料の意味や正しい使い方も全て教わりました。
そして今年は生産者の一人として出発。師匠の圃場と僕の圃場を二人で共同管理しています。
やるからにはさっさと自立したい、最初からひとりでやりたい、的な気持ちもわからなくはないです。
ですが、例えば料理人が名のある店で日々修行して自立していくプロセスを考えれば、これもごく自然というか、最初からひとりでなんとかしようだなんて、思い上がりもいいとこです。
なぜ独力ではできないのか
農業は単純な肉体労働ではありません。
はっきり言ってめちゃくちゃ頭使います。
天気、気温、土質、害虫、病気などなど。
作物を取り巻くあらゆる条件を分析し、それらを時には利用し、時には向上させ、時には避けなければなりません。
そしてそれらの条件は住む地域が違うだけで驚くほど変わってしまうのです。
移住して、その土地で初めて暮らすというケースなら、「地域」と「農業」のダブルの意味で初心者であり、余計に不利ですね。
最初のうちは収穫まで辿り着くのも困難でしょう。
その土地の気候や土質、発生しやすい害虫や病気を長年の経験で熟知し、その土地での作付けに精通している人物を頼るのが一番です。
新規就農の補助金はありがたくもらっとく
農業は作物ができるまで全く収入がありません。
作物によっては同じ圃場で年に数回収穫できますが、スイカの場合は年1回です。
初心者のために、日々の生活を支えるシステムとして、新規就農の補助制度が都道府県ごとに定められています。
僕の場合は山口県が設けている新規就農者定着支援給付金を受け取っており、ざっくり説明すると以下の通りです。
- 補助の期間は5年間
- 補助金を含めた梅田の年収が180万円を下回ってはならない
- 補助額は初年度と2年目が120万円、3年目は90万円、4年目は60万円、5年目は30万円
- 目標年収の180万円に満たない部分は梅田が所属する農事組合法人または指導農家による手当、あるいは梅田の出荷による所得で補填する(年収が180万円を上回っても補助額は変わらない)
ちなみにお金は月々振り込まれます。
僕が使っている圃場は地元の農事組合法人から借りており、僕自身法人の組合員であるため、不足分の手当も法人からいただいてます。
ぶっちゃけ今年のスイカの利益見込みを考えると、60万円なんて余裕すぎるので法人にはちょっと申し訳ない気もしてるんですが、せっかくくれるんだからありがたくもらっときます。w
農業始めたい人は各自治体の制度はチェックしときましょう。
向上心の高いコミュニティに入れれば活路がある
さて、作物を育てることに関しては地域の先人の知恵を利用してどうにかこうにか上手くいったとして、問題はどう売っていくか、ですね。
自分で販路を作れる力がある人はともかく、そうでないなら生産組合に所属するのもひとつの手でしょう。
ですが、「体制が古く、過去の常識を捨てきれない」的な、ありがちな組織では面白くありませんね。
常に向上心があり、自分たちの価値を高めるために努力する組織に入りましょう。
僕ら「福賀すいか部会」はお客さんに直接商品を送ったり、小売店からの注文を最優先にしています。
市場に回せば価格は市場で決められてしまいます。昔からそれが当たり前でしたが、これは物量で押してくる巨大産地が勝ち続けるだけなんです。
市場→量販店ルートしか頭にない農家はだんだん不健全になる。心が。贈答仕様なら、こちらで価値を提示できますから、自分たちの努力をそのまま価格に乗せてお客さんに判断してもらうことができます。
素晴らしき最上志向ですねw
今はまだ全ての出荷を贈答仕様にできているわけではありません。
毎日の出荷の中で、送り注文と小売店からの注文を仕分けした後、余ったものは市場へ回しています。
今後それをいかに贈答仕様へ変えていけるか、新たな顧客の獲得が課題です。
柔軟な人を頼ろう。
そのための手段についても、僕の師匠は柔軟です。
パソコンやスマホを使うのがめっぽう苦手な人なのですが、その分僕らがそれを活用して情報を発信することに対しては恐ろしく柔軟です。
「俺はそういうの分からんけど、これから必要なのはよく分かる。どんどんやれ!」
事業を成功させるためにSNSやブログなどのネット戦術が不可欠なのが分かっているからこその発言です。
農業やってる人もそうでない人も、これを読んでるみなさんの指導者や上司はどんなマインドをお持ちですか?
指導者の当たり外れも大いにありそうですね。
そんなわけでこれからも僕はせっせとブログを書いていきます。
ズブの素人くせに農業始めちゃいましたが、スイカの価値をガンガン高めて素敵な未来をゲットしちゃいますよ!