ども!ウメダ(@crfmuc0nd)です!
今回は、ほうれん草の水管理のご紹介。
やっぱり、作物を育てるには水が大事なんですよ、水が。
ほうれん草の栽培がうまくいくかどうかは、水管理にかかっていると言っても過言ではありません!
どうやって水当てしてるの??
通常、ほうれん草はビニールハウスの中で栽培します。
ということは、雨が降っても土に水は当たりません。
ではどうやって水を与えるのでしょう?
まさか、じょうろという訳にはねぇ…笑
実は、ビニールハウスの両端に、潅水用のチューブを引っ張っています。
で、他の農家さんと共同で使っている貯水池の汲み上げポンプを使って水を供給してる訳です。
写真のように、チューブには小さな穴が空いていて、水が出るんですけど、穴の位置が交互にずらしてあります。
こうして水が飛ぶ角度を調節して、まんべんなく水が当たるようにできています。
飛んだ水は空中に飛散し、霧雨のように降り注がれます。
クレイジーファーマー
播種〜発芽まで
まず、ほうれん草の種を撒いた直後は、土の表面が乾いた状態です。
ほうれん草に限らず、植物というのは水分の少ない土の中では発芽しにくいものです。
だからまず、ほうれん草の種を撒いた直後に最初の潅水を行います。
この時はガッツリ水を与えることが重要です。
写真のように、土の上に水が浮いてくるくらい。
時間にすると、1時間半といったところでしょうか。
時間はあくまで目安であって、圃場の状態を確認しながら時間を見定めていくことが重要です。
品種によりますが、発芽するまでに夏なら3〜4日、冬なら5〜6日ほどかかります。
それまでに行う潅水は播種直後の1回だけ。
あまり水をあげすぎてしまうと、種や芽が腐ってしまいます。
発芽〜生育初期
そうこうしているうちにほうれん草が芽をだします。
ここからしばらくの間は、できるだけ地面を乾燥させないように管理します。
夏場は3〜4日、冬は7日を目安に水を当てていきます。
この時注意したいのは、水をあげすぎないこと。
この時期のほうれん草は芽も根も幼いので、水をあげすぎると溺れてしまいます。
ほんのうっすら水が浮いてくるくらい。
播種の直後と違って、すでに土が水を含んでいるので、時間にすると15分くらいのものです。
もちろん、これも圃場によって条件が違うので、何日に1回水を入れるのか、1回にどれだけ水を入れるのかは毎日土の状態をチェックして見極めなければなりません。
生育中期以降
本葉が2つ以上出てくるようになると、初期の時ほど土の湿りに神経を尖らせる必要はありません。
もちろんカラッカラにはできないので、数日に一度水を与えます。
初期の潅水を「ほうれん草を守るための潅水」とするなら、ここからの潅水は「ほうれん草を成長させるための潅水」と言えます。
ここからのほうれん草は、水を与える度に目に見えて背を伸ばしていきます。
特に夏場は35日前後で収穫ができるので、毎日変わって見えて面白いですね。
ですが、調子に乗って水を与えすぎると、背丈ばかり伸びて、めちゃくちゃ細いほうれん草になってしまいます。
数日の間隔を空けて、太らせつつ、背を伸ばすような栽培になってくるわけですね。
じゃあ、どのくらいの間隔で水を与えるのか?
経験して勘を磨け!
はっきりいって、これは完全に勘です!
僕の師匠ですら、いまだに圃場を見ながら水を入れるタイミングを悩むことがあります。
圃場の水はけ、品種、天気、気温などで変わってくるので、経験を積んで勘を磨くしかないんですね。
なかなか道のりは険しそう。。。
まだまだですね。
とはいえ、この作業は結構楽しいんですよね。
お天気お良い日はなかなか良い眺めです。
クレイジーファーマー
いや、なんでもないです。笑