地方における「地元産品を売り出そう!」の熱量は相変わらず下がる気配ないけれど、
「それ、本当に売れると思ってる?」なパターンの多いこと。
地元の食材はどこにも負けないと、根拠もないのに思ってしまっている。
というか、思わずにはいられないのかな。— 梅田将成🍉@ブログ書くガチ農家 (@crfmuc0nd) 2018年9月13日
そもそも日本中、どこにだって1次産業はあるのだから、野菜も、米も魚も、「どこにだってある」。
素材力「だけ」で勝負できるだけの食材を有している地域はレアケースであって、「自分のところでもイケる」というのは大きな落とし穴。
— 梅田将成🍉@ブログ書くガチ農家 (@crfmuc0nd) 2018年9月13日
素材力だけなら全国津々浦々、ほぼ横一線。
「魅せ方」や「食べさせ方」で抜きん出ないと埋没します。
調理加工の技術なんかは必須です。— 梅田将成🍉@ブログ書くガチ農家 (@crfmuc0nd) 2018年9月13日
田舎になればなるほどありがちになるのが、
地元の食材を「ありのまま」で勝負してしまうということ。
田舎暮らしを発信するブログやSNSでも、このパターンはしょっちゅう目にします。
都市で開かれる地方関係のイベントでもしばしば。
これは大きな落とし穴です。
それ、どこにでもあるよ?
もちろん、僕も田舎に住んでいて、多少は田舎暮らしも発信します。
そして地元の食べ物は美味しいと思っています。
米も、野菜も、魚も。
ですが、それは僕らの地域だけの「特別」ではありません。
日本であれば、お米が美味しい田舎はいくらでもあります。
魚なんて、日本は海に囲まれてるんですから、どこにだって美味しいものが手に入ります。
ありのままの食材力で戦えるのは、
- 食材そのものに希少価値がある
- 気候や土壌、海流などの環境によって、他地域のものより圧倒的に美味しい
最低でもこのいづれかの条件をクリアしているものでしょう。
それを全く気にもせずに、自治体が「うちの地域は食べ物がうまい!」と全力で押し出す事例はあとを絶ちません。
クレイジーファーマー
食材のポテンシャルを活かす。
「ありのまま」では、よその地域と横一線であることを自覚することがスタートラインですね。
となれば何か違うことで差をつけるしかないんです。
必須になってくるのは調理技術です。
食材のもつポテンシャルを引き出すための工夫は妥協できませんね。
ポテンシャル、つまり潜在能力というのは、そのままでは潜在したまま浮かび上がってこないものです。
調理によって美味しさを最大限に高めた状態で食べてもらわないと、勝負になりません。
簡単に言ってしまえば、都会のお店で出てきてもお金を払えるレベルには仕上げるべきでしょう。
「これ、東京のお店だといくらするだろうか…」と思わせればこっちのもの。
そこで初めて、
「これが簡単に食べられるのがうちの地域なんです!」
というセリフが効いてくるわけです。
この数年が勝負
とはいえ、
「うちの地域の食べ物はよそとそんなに変わらない」という認識はそう簡単に受け入れられませんよね。
だからこそ、まだほとんどの地方がこの落とし穴に気づかずハマりっぱなしなので、今ならよその地域に差をつけられるチャンスがあります。
この先、何年かは先んじることができそうですね。
今のうちに勉強して、「勝てる田舎」を構想すべきです。
(うちの行政、気付けるかなあ〜?)
本読んで勉強したい方はこれがオススメです。
僕は僕でブログを強化しつつ好き勝手やらせてもらいます!笑