新規就農を促進するために、自治体はあらゆる制度を設け、補助金を設定してます。
これには僕も助けられてます。
初心者が農業するのはハードルばっかりですから。
初心者でも農業できるのか?素人のくせに農業始めちゃったクレイジー・ファーマーが「農業の始め方」を語る。でも、補助金があれば農業はなんとかなるものでしょうか?
なるわけないですね。
初心者が農業に飛び込むのは本当に大変なんです。
脅かすつもりもありません、ただの事実です。
はっきりいって、僕は恵まれていると思います。
生産者同士の飲み会でそんなことをつぐづく実感したので、記事にしてみましょう。
指導者がとにかく大切。
SNSやブログで発信することをぼくのスイカ師匠は「俺はそういうの全然使えんけど、必要なのはわかる。どんどんやって」って言う。
使えるはずのツールを軽んじてると取り返せなくなるって分かってる人が上にいるとほんとありがたい。#農業#田舎— 梅田将成@山口県阿武町🍉ブログ開始! (@crfmuc0nd) 2018年6月4日
僕はもう「初心者が独学で農業するのは無理」という前提で考えます。
指導者は必須です。
この指導者との関わりが命運を分けます。
残念なことに、指導者と称して、受け入れた若者をほぼ手間づかい同然にする農家さんも中にはいるようです。
そんなことしたら未来ある若者が農業から離れていくのは自明ですね。
僕がありがたいと感じているのは、師匠の指導が常に「生産者として自立すること」を前提にしていることです。
しかも、僕の師匠はすいかの生産者部会の部会長でもあるので、僕が将来的に福賀のすいかを盛り上げることができるレベルまでを想定して指導してくれます。
ゆえに厳しい時もありますが、農家として稼いでいきたい僕にとっては願ったり叶ったりです。
生産者コミュニティーの志向が高い。
僕らは福賀地区のすいか農家で生産者部会を組んでいます。
栽培基準や出荷するすいかの品質を地域で統一してブランド化した経緯があります。
「福賀すいか部会」は、農協を通じて市場に流すことの優先順位を下げ、お客さんからの注文と県内の契約小売店との取引を最優先にしています。
自分たちで商品を育て、自分たちで売っていく。
ビジネスとしてもっとも健全な形を取れています。
さらに、この基本方針をいかにして強化し、発展させていくかについて常に頭を悩ませています。
これ悩める精神性が未来を切り開いていくんだろなあ。
初心者のくせに高級農産物に携われている。
例えば、県の農業大学校では、
初心者なら味は二の次、まずは収量を確保すること。
という指導をします。
これは当然と言えば当然です。
素人がいきなり味にこだわって作ろうとしても腐らせるのが関の山ですから。
地域を代表する特産品であり、市場では西日本最高評価で通っている高級すいかをいきなり作ることができているのは、はっきり言って奇跡です。
「福賀すいか部会」というコミュニティ、そして師匠の存在あってこそです。
農業を始める前に。
農業を始めたいなら、
- 誰に指導を求めるか
- どんな人たちのかなで取り組むのか
- どんな作物に取り組むのか
くらいはしっかり調べましょう。
それはもう、血眼になって。
当然です。これで選択をミスったら取り返しつきませんから。
僕ほど恵まれてなくても、それなりにいい条件で農業が始められるかもしれませんよ♪