「外貨獲得で地域活性化!」の落とし穴。挙げればキリがないからとりあえず3つ!!

どうも、梅田(@crfmuc0nd)です!

 

地域内所得を向上させるために必要な方法の一つとして、地域内循環をつくることが有効だという記事を書かせてもらいました。

循環型経済は地域活性化の道を切り開くのか?

サブシステムとして可能性のある循環型経済の構築に対して、今回はメインレベルで必要な外貨の獲得について考えていこうと思います。

外貨の獲得は大事!

外貨の獲得は大きく、

  • 地域のものを外の人に売る
  • 外から地域に人を呼び込み、地域内で買ってもらう

の2つが考えられます。

いずれにせよ肝になってくるのはいかにして稼ぐかという事です。

地域の特産品をブランド化しよう!とか、

地元の食材を加工して高付加価値の商品を開発しよう!とか、

地域の見所を観光資源として活用しよう!とかは地域が稼ぐための手段です。

外貨の獲得はめちゃくちゃ大事です。

これから地方は、今まで地域の外に差し出していたお金をどうにかして回収しなくてはなりませんから。

ですが注意も必要。ここには落とし穴があります。

この落とし穴にハマると、まじで消耗ルートなんですよね〜。

特産品ブランド化の落とし穴

地域の名前を作物の名前に貼り付けて「〇〇トマト」「〇〇大根」みたいなのはよくありますよね。果物や牛肉、お米も然り。

でもそのほとんどが、日本中どこにでもありそうなものなんですよ。

特産品ブランドの流れが急加速したのは1960年代の一村一品運動からでしょうかね。大分県から全国に波及しました。

その結果、どこもかしこも右へならえ。

いったい何番煎じなんでしょうか?味のしなくなった出涸らし状態ですねw

梅田将成

結局生き残るのは国内最大級産地や、先行者優位にたった地域だけなんですよね〜。

よほど革新的な栽培技術を確立して他産地と圧倒的な品質の差を見せつけるような事でもない限り、現物同士の勝負は埋没するのが関の山です。

魚に至っては努力のしようもありませんね。最初から勝負はほとんど決まってます。

実は地元の人間から見ても、

これって特産品?wブランド化するほどのもんなの?w

って思っちゃうものまであるんです。

最初の品目のチョイスの時点で落とし穴にハマってるんですよね〜。

6次産業化の落とし穴 よその真似しかできないのか?

これもとーってもよくある話ですね。

地元の食材をそのまま売るより、加工から販売まで手掛ければ利益率は上がるし、付加価値が入って高く売れる!

といった発想です。

もちろんそれでうまくいった地域もかつてありました。

例えば高知県の馬路村のぽん酢。「ごっくん馬路村」の名前は全国的に知れ渡りました。

今ではどうでしょう?スーパーの棚には、「ご当地ぽん酢」とも言える品物が随分充実しています。

考える梅田

どこもかしこもぽん酢作ってるんだなあ。

その結果、ご当地ぽん酢業界は大渋滞。ぽん酢マニアでもない限り、どのぽん酢が抜きん出てるか検討もつきません!

ぽん酢に限った話ではありません。

どこかでなんらかの加工品が大ハネして流行りだしたら、みんなそれをコピーしちゃうんです。

ジャムとか、ジュースとか、加工しやすいものは特にそうです。

みんながこぞって参入した結果、その品目はたちまちレッドオーシャンに。

しかもそういう安易な後出しの商品のほとんどが味わってみると大したことないっていうw

結局、赤潮の中で浮上も呼吸もできず、酸欠になって沈んでいくんですね。

梅田将成

自分たちから消耗戦に突撃するようなもんだなあ。南無三。

観光の落とし穴。

外貨獲得の方法は外に向かって売るだけではありません。

外から人に来てもらって地域内で消費活動をしてもらうことも重要です。

そこで地域の見所を観光資源にし、地域内の商業施設での消費を増やそうという戦略を立てるのですが、ここにも落とし穴。

観光資源のチョイスの良し悪しは、とりあえず置きましょう。落とし穴以前の問題ですw

問題は地域に来た人にどう消費してもらうかということです。

地方の商店街にいくと、ほぼ同じ時間に一斉に閉店するのは珍しくありません。

また、どのお店も似たような価格帯っていうのもあります。

地方の商業の現場では、「みんなこうやってるから」とか「こんな時間に客は来ないから」とか「この値段じゃないと売れない」などと言い、横並びの商売が成立してしまってるんです。

でも本来は、客が来るから店をやるのではなく、客が来たくなるような店作りをしなければならないはずなんです。

価格にしても同じこと。でも思考が停止してると創意工夫が生まれないんですね。

挙げ句の果てには、全く新しい商売観を持ち込んで店を開くと、煙たがられる始末。

売り方を考えないと勝ち抜けない。

特産品のブランド化にしても、地物の6次産業化にしても、いいコンテンツ作りだけでは勝負に限界があります。コンテンツ自体がヘボだったらもう論外ですがw

ここからさらに消費者の意識を引き寄せるかは、売り方の工夫にかかっています。

見せ方の工夫と言っても良いかもしれません。

トップブロガーのイケハヤさんも、Voicyで語ってますね。まだいいコンテンツ作りで消耗してるの?

僕がブログを書くのも見せ方の手法を増やしたいからです。

福賀のスイカ栽培には絶対の自信がありますが、それをどう発信するかの手数は多い方が良いに決まってます。

まずは勉強。

地域活性化としての外貨獲得について、今回はとりあえず3つだけ落とし穴を考えてみました。

はっきり言ってあげればまだまだキリがありません。踏み間違うとやばい落とし穴だらけなんです。

だから勉強しましょう。

とりわけおすすめなのは木下斉氏の『地方創生大全』ですね。

今回僕が紹介したことはもちろん、さらに地域の現場に潜む落とし穴について、事細かく、事例も交えて紹介してあります。

もちろん、落とし穴をうまく回避して成功している事例も紹介されているので、何かヒントになるかもしれませんよ!

なにぶん詳しいので少し厚い本ですが、一冊読み終える頃には地域を舞台にビジネスを展開することについてのマインドが整っているはずです。

ローカルビジネスに興味がある人にはぜひ読んでほしい1冊ですね!